歯科医院のサイト表示速度の重要性と改善方法

2024年8月26日2024年8月31日

歯科医院のホームページをこれから作ろうとしている先生、既にホームページをお持ちだが満足していない先生、あるいはリニューアルを検討されている先生方、サイトの表示速度について考えたことはありますか？

今や、患者が情報を得る手段としてホームページは欠かせない存在です。しかし、ホームページの表示速度が遅いと、せっかく訪れてくれた患者が、ページが開くのを待たずに離れてしまうことがあります。これは、潜在的な新規患者を逃してしまう大きなリスクにつながるのです。

なぜサイト表示速度が重要なのか？

私たちが歯科医院様のWebマーケティングを支援して多くの現場を見てきた中で、サイトの表示速度がどれほど大きな影響を与えるかを強く感じています。特に、歯科医院のような地域密着型のビジネスでは、インターネット検索を通じて新規患者を獲得することが非常に重要です。しかし、Googleの調査によると、ページの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%がサイトを離れてしまうことがわかっています。これは、歯科医院のホームページでも同様で、表示速度が遅いと患者様にストレスを与え、信頼を損ねる原因になりかねません。さらに、Googleなどの検索エンジンはページの表示速度をランキング要因として考慮しているため、表示速度が遅いと検索結果の順位が下がり、新規患者様を取りこぼすリスクがあります。

サイト表示速度のチェック方法

まずは、自院のホームページがどの程度の表示速度であるかを確認しましょう。表示速度の目安としては、次の値を参考にしてください。

2.5秒以内：理想
5秒以内：許容範囲
5秒以上：改善が必要

詳細に表示速度を検証するためには、無料で利用できるGoogle PageSpeed Insightsというツールが便利です。

サイト表示速度を改善する方法

サイトの表示速度を改善するためのいくつかの方法をご紹介します。

①画像・動画の最適化

ホームページに掲載する画像は、適切なサイズに圧縮しましょう。高解像度の画像は見栄えが良いですが、表示速度を遅くする原因になります。適切な圧縮を施すことで、画像の品質を保ちながら表示速度を向上させることが可能です。

1つの画像はどんなに大きくても1MB以下にし、出来れば数百KB程度まで小さくすることをおススメします。画像のファイル形式は、jpgやgif、png形式など様々ありますが、Googleが推奨しているwebp形式を使うことで軽量化できます。また、患者がホームページを訪問する際はスマホからのアクセスが多いため（約7割）、あまりにも大きいサイズの画像については、スマホできれいに見ることができればOKと割り切って、画像サイズを思い切って小さくしてもいいと思います。

画像以外に動画を取り扱うこともあると思います。動画を直接ホームページにアップロードすると、非常に表示速度が遅くなります。そのため、Youtubeなどの動画サイトにアップロードした後、ホームページに埋め込むという手法を取ることをおススメします。

②不要な機能のチェック

ホームページに多くの機能を入れていると、プログラムの読み込みなどにより、その分表示速度が遅くなります。使用していない機能がないか、複雑なアニメーションなどを入れていないかチェックしてみましょう。不要なものが見つかれば、専門業者に依頼して対応してもらいましょう。

③サーバーの契約プランの確認

専門業者にサーバー管理を任せておらず、自院でサーバーを管理している（直接サーバー会社に月額〇〇円で費用を支払っている）場合、契約プランを確認しておきましょう。上位プランや別サーバー会社へ移行することで、表示速度が向上する可能性があります。

④専門業者に依頼

技術的な問題は、専門業者に依頼することになると思います。まずは上記のホームページの表示速度チェックツール(Google PageSpeed Insights)でチェックし、専門業者に状況を伝えて改善案を提示してもらってください。

まとめ

歯科医院のホームページの表示速度は、患者様にとっての第一印象を決める重要な要素です。遅い表示速度は、せっかくのホームページの効果を半減させてしまう恐れがあります。今回ご紹介したチェック方法や改善策を参考に、ぜひご自身のホームページを見直し、患者様にとって快適な環境を提供できるようにしてください。

私の経験から言えることは、サイト表示速度を軽視せず、早めに対応することで、長期的な患者様の信頼と満足度向上につながるということです。ぜひ、この機会にホームページの速度改善に取り組んでみてください。